次々と明らかになる戻って来てからの生活
N子とは話が合い、話していると辛い事も吹っ飛ぶくらい。
モラ夫との話になると、時間が経つのも忘れて話し込んでしまう。
モラ夫が戻って来てからの生活が次々と明らかになっていく
私が想像していたとおりだった。
「モラ夫さん会社辞めて、引っ越しとかの費用ってどうしたんだろう。」
「あ、なんか退職金とかボーナス出たみたいよ。そのお金でアパート借りて
当面は生活していたらしいけど。」
「へぇ~。じゃあその時に早く仕事探せば良かったのにね。」
「それがさ、お金があるとパチンコ行くのよ。で、負ける。でお金が無くなる。」
「え~~節約とかすればいいのに。」
「しないしない。してたら私も苦労しなくて済んだのに・・・」
酒やタバコをやめることも減らすこともなく、お金を増やそうとパチンコにも行き、
あっという間にその残金も使い果たす。
車検も取れず車の保険も生命保険も払えなくなった。
「えー、でも周りの人とかに言われないのかね、仕事は?って」
「いくつか面接受けてるし、じきに仕事も決まると思うよ。って言ってたみたい。」
「じゃあ、仕事探して結構面接受けてたんだ。」
「ちゃうちゃう。元々プライドが高くて見栄っ張りだから、ウソだよウソ。」
「ええー。ウソつくの?」
「うん、自分の都合のいいようにね。」
「ヤダー。でもさ、車検の切れた車なんて乗れないでしょ?」
「うん、基本乗っちゃダメだよね。捕まる。」
「どうやって、生活保護の申請に行ったんだろ。」
「そうか、そうだよね。市役所まで・・・あ、ハローワークとか面接も。」
「ねえ~、歩いたんかね。」
「う~ん・・・あの男のことだから、乗って行ったな、たぶん。」
「えー、ダメなんでしょ?」
「うん、ダメ。でもさ、やりかねない。」
実際、モラ夫はどうやって面接に行ったのかと聞かれ
「歩いて行った」と言っていたようだ。
こちらの生活は車は無くては生活できない。
仕事も車通勤が主だし、都会のように公共交通機関が発達していない。
保険も入っていない車検の切れた車に乗っていたんだろうか・・・
そのくらいのことは平気でやる。
「ねえ、生活保護って受けようと思う?」とN子
「いや~、なかなか市役所へ行って生活保護を受けたいんですけど・・・
って言えない。」
「うん・・・相当困ったのかね。」
「消費者金融も借りられない、友達にも借りられない、親戚とは全く付き合いがない。
どこにも頼るとこなかったんでしょ。」
「そうなるとさ、親戚付き合いとかって大事だよね。」
「うん。そいうえばさ、事務員のKさんが彼氏から聞いたっていう話なんだけど
モラ夫、このまま仕事しないで生活保護を受けていようかな、その方がお金がいい。
とかって言ってたらいしいのよ。」
「えー、やだー。何それ~。」
「でしょ、信じられない。」
いったい、どこまで腐った男なんだ!
50歳半ばでこの生活でこんな発言する?
「生命保険も解約したじゃない。暫らくの間休止にしておけば解約に
ならないから休止にしたらと提案したんだけどさ、滞納分は払えないからって。
生命保険だけは入っていた方がいいって言ったんだけどねー。」
「じゃあ、もう入れないんだ。」
「うん・・・受取人が他人だと難しいかも。」
「そうなんだ。」
本当の天涯孤独になったモラ夫。
再婚しない限り保険には入れない。
病気になっても保障はない。
「これから病気になって、入院ってことになっても、保証人がいるんだよね。」
「ああ、そうだね。私ん家も親が入院したとき保証人のサインしたわ。」
「モラ夫さんは保証人になってくれる人居るの?」
「さあ~、居ないんじゃない?居るとすれば・・・友達?」
「居ない場合保証金を支払うみたいだけど・・・」
「無理、払えないわ。じゃあ、モラ夫は入院も出来ないね。」
ほんと哀れだなモラ夫。
今まで「世の中は俺中心に回っている」と好き勝手なことをし、
人を利用してきたツケが回って来た。
転んでもタダでは起きない男だから、また何かをしでかすと思うけど
本当に離婚して良かった。
あのままずっと一緒だったら・・・と思うと背筋が凍るわ。
惨めだな~モラ夫。
今も出会い系サイトで金づるになる女性を探しているのか?
口だけは上手いから、これ以上モラ夫の被害者が出ないことを願うわ。
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