病弱な女はいらない
どうやら風邪を引いたらしい私。
なんとか夕飯作ってモラ夫に
「具合悪いからちょっと寝てくる。」
と言って寝室で少し横になる。
「大丈夫か?」
とか心配することもないモラ夫。
優しい旦那様なら、
「ご飯食べて薬飲んで寝な。片付けはしておくから。」
と言ってくれそうだけど、そんなことは一切言わない。
言うどころか機嫌が悪くなる。
暫く寝ていると、ドタドタと大きな音を立てて階段をあがり
寝室にやってきてたモラ夫は「いい身分だな」と言わんばかりに
大きな溜息をついた。
わざと私を起こすかのようにベッドにドスンっと入り
私の具合を心配する様子もなく、背中を向けて寝る。
グラス一つ片付けてない。以前モラ夫は
「病弱なオンナはいらない」と言っていた。
病気をしたら家の事を自分がしなくちゃいけないから。「俺は一人暮らしが長かったから、家の事はなんでも出来る。」
と豪語するが、一度たりともやったことはない。
イヤなことはやらない、絶対にやらない。
妻をコキ使うのが趣味なモラ夫。
メニエール病になるが
連日続いたモラハラ。
夜中でも怒り出すので、良く眠れない日が続いたある日。
朝方、眠りから覚めかかった時に
「あ、回ってる。」
目を開けなくてもグルグル回っているのが分かる。
これまでにも何度か、血圧が下がった時など目眩に襲われていた。
が、
今回はいつもと違う。
目を閉じていてもグルグル回っていて気持ちが悪い。
もう、起きる時間になったので、目を開けた。
天井が落ちてくるんじゃないかというくらいに回っている。
今までに経験したことのない激しい目眩。
立って歩くことさえ出来ない。
グラングランと回っていて、フワフワと宙に浮いているような感覚。
立つことができないので這って階段をおりた。
リビングで横になっても目眩は一向に収まらず、ムカムカする。
モラ夫が起きてきて
「あんたこんなことで寝て何してんの?」
「目、目が回って・・・起きれない。」
「いつものでしょ?」
「ううん、いつもより・・・酷い。立てない。」
「ふ~~ん。」
と言ってモラ夫はコーヒーを取りに行った。
「えーっ!コーヒー淹れてないの?」
「・・・・」
コーヒーなんて淹れられる状態じゃありません。
何やらブツブツと文句を言いながらコーヒーを淹れるモラ夫。
もうダメだ。
「ねぇ、ちょっと病院に乗せてってくれない?自分じゃ運転できないし。」
「えっ?ああ、いいよ。」
病院へ行き、メニエール病と診断され、点滴を打つことに。
(あー、モラ夫、仕事に行かないくていいのかなぁ~)
3時間後、点滴も終わり待合室に行くと、モラ夫が居た。
会計もお薬もすべて済ませたというので、家に帰ろうと車を走らせたが、
途中でスーパーに寄るモラ夫。
「ん???」
「お昼何食べる?」
(えーー、会社に行かないんだ・・・)
お昼を買って家に着くと
「ビール!」
ええー、今日くらい自分で持ってきてくださいよ。
「早く、ビール。」
「仕事は?」
「休んだ、あんたが具合悪いっていうから。」
・・・・ガクッ。
仕事に行ってもらっていいんですけど。
その後もスーパーで買ってきたお惣菜などを出したり、
ビールのおかわりを持って来たり。
まだ目眩が残っているから、横になりたいのに・・・動きっぱなし。
そんなことはお構いなしのモラ夫。
メニエール病の原因はハッキリとはわかっていないが、
予防法
めまいが起こっているときには、なるべく頭を動かさないように安静に休みます。
動くもの(テレビなど)を見ると症状がひどくなることがあるので、
なるべく目を閉じているほうがよいでしょう。
発作がないときにも、生活習慣に気をつけてください。
ストレスや睡眠不足などにより、発作が誘因されることがあります。
規則正しい生活を心がけ、仕事や家事で無理をしないことが大切です
安静にしていた方がいいのに・・・
ストレス・睡眠不足、まさしく当てはまる。
妻の身体のことなんて心配しないモラ夫。
全て、自分中心。
愛想も尽きますわ。
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