珍しく、機嫌よく飲んでいるモラ夫
冬のある日、モラ夫の夕食は機嫌よく進んでいた。
機嫌がいいので、当然お酒もどんどん進む。
そして、お決まりの喋る喋る・・・しゃべり倒す。
約2時間、モラ夫の独演会です。
この調子じゃなかなか終わらないだろうなぁ~
お風呂に入りたい。
でも、絶好調なこんな時に言い出したら怒るんだろうなぁ~・・・
と思っていた。
するとやけに機嫌のいいモラ夫
「あんた、お風呂入ったの?入ってくれば?
焼酎とウーロン茶と氷をここに持ってきて。自分で作るから。」
えええええ~~~~?
どうした?
珍しい。
こんな事を言うなんて滅多にないぞ。
大丈夫か?
モラ夫の顔色を窺う・・・機嫌がいいようなので
「じゃあ、お言葉に甘えてお風呂入って来ようかな。」
焼酎諸々を用意してお風呂に入った。
いつもはモラ夫のモラモラでお風呂に入ると自然と「ハァ~~」と
ため息がでてしまうが
今日はため息を付くことなくゆっくり出来そうだ。
モラ夫を置いて寝た結果!そ、そこでする!?
お風呂から上がってパジャマを着ていると、静か・・・だ。
うん?
いびき・・・?
ヤバイ!!
モラ夫はお酒を飲んで寝てしまうと全く起きない。
無理に起こすと怒り出す面倒くさい男なのだ。
急いでモラ夫の元へ行き、ちょっと揺すって
「もしもーし、寝ちゃいましたか~~」
と小声で言ってみるがすでに遅し。
全く起きる気配はない。
食卓を片付け、翌日の準備をする。
お風呂をあがってから小1時間くらいたったが一向に起きる気配はない。
何度も声をかけてみるものの、全く起きない。
しばらくテレビを観ていたが起きないので、もう怒ってもいいやと
ここぞとばかりにモラ夫をバシバシ叩き、
体をグラングラン揺さぶり、
耳元で
「起きて~~、先に寝ちゃうよ~~~」
と大声で叫ぶ。
が、起きない。
もう一度バシバシ叩き耳元で
「ねえ、寝るよ!!」
「う″ーん・・・・」
「聞いてる?寝るよ!」
「うっせぇーな・・・」
でも、起きない。
「じゃあ、私先に寝るからね!」
「う″ゎー」
返事したね、したよね。
先に2階の寝室で寝た私。
朝方、ダンダンダンダンとわざと大きな足音を立ててモラ夫がベッドに入って来た。
あー怒ってるな~と思ってもここで起きたら文句の槍が降る。
寝てるふり、寝てるふり・・・
朝になって、リビングの掃除を始めると、テーブルの脇にグラスが1個転がっていて、
カウンターとファンヒーターの間が濡れている。
水をこぼした?
いや・・・違う・・・
高い位置から注いだような・・・周りに水が飛び散ったような形跡がある。
ティッシュでそっと拭いてみる。
っ!!!!!
黄色い!?
臭いを嗅ぐ。
ぐわっ、クッサ~~~っ!
お、おお、おしっこだ!
しかも酒臭~い!!
そうです。
モラ夫は私が一人で先に寝た腹いせに、カウンターとファンヒーターの1m程の間に
おしっこをしたのです。
酔っていて分からない場合、
こんなにキレイにカウンターとファンヒーターにかからないように
ピンポイントには出来ないはず。
あの男のやりそうなことだ。
朝、起きて来たモラ夫に聞いてみた。
「あんた、ここでおしっこしたでしょ。」
「ん?知らん・・・」
と言った時の泳いだ目、とぼけた顔。
犯人はあんただ!

やり方が汚ねぇ~~!!
コメント