お酒を飲んで難癖をつけてキレ出すモラ夫
モラ夫との結婚前。
仕事帰りにご飯を食べてからモラ夫のアパートでテレビを観ていた。
ビールを飲んでいたモラ夫が突然
「あんた今日ホテル行ったでしょ。」
「は?今日は仕事だけど・・・」
「仕事中に会社の男と行ったでしょ。」
「そんなとこ行ってない。」
「え?そんなとこ?じゃあ違うとこ行ったの?」
はぁ~またか・・・
なんで急に行ってもいないのに行ったとかって言い出すの。
そのスイッチはなに?
「仕事だから、事務所にずっといましたけど!
会社の人に聞いてみればいいじゃん。」
私の顔をじっと見るモラ夫。
モラ夫の三白眼。
その細い小さな目をより一層細くし睨みをきかすので怖くて凝視できない。
「あ、ほら、目そらした。やましいから、当たってるからだ。」
小学生じゃあるまいし・・・この言い方、ホントに頭来る。
「違うって言ってるでしょ!」
と言えば
「やっぱね、当たってるから怒る。」
ブチッとキレた。
「あーそう!じゃあそう思っていれば。」
もうヤダ、ここには居たくない。
帰ろうと思いグラスをキッチンに持っていく私の後ろを付いて来るモラ夫。
「今帰ったら、本当に終わりだな。」と脅してくる。
「違うって言ってもあんたは信じないからでしょ。」
と言うと
「あんたは何処で何してるかわからんからな。」
あーそうですか。
真後ろに立っているモラ夫を避けて帰ろうとする私に、モラ夫はわざと進路を
塞ぐように立ちはだかって体当たりして押し戻そうとする。
あまりに強い体当たりによろけてボイラーにぶつかる。
「イッタイな~~」
ブシュアァァーーーー
「???」
ボイラーのパイプが外れたのか破れたのか大量の水が噴き出した。
俺のせいじゃないと何もしないモラ夫
呆気に取られる二人。
はっと我に返り、水を止めなきゃ・・・
「ねえ、水の元栓閉めて。」
と言ってもモラ夫は立ち尽くすだけで動かない。
「どこにあるか分からん。」
って、あんたのアパートなんだから探しなさいよ!
パイプ、ボイラーとたどって元栓を発見し、びしょびしょになりながら元栓を
閉めると、噴出した水の勢いがだんだん弱くなり、やがて水は止まった。
「はぁ、良かった・・・」
でも、室内は水浸し。3センチほど溜まっている。
ヤバイ、早く拭かなきゃ。
「ねえ、タオル。早く拭かないと・・・」
とモラ夫を見るがモラ夫は居ない。
別室から

俺、知らん。あんたが悪いんだからね。
だと?
はあああ~~?
怒りに震えながら、一人バスルームにあったバスタオルやタオルで1時間ほど
掛かり拭き取った。
その間モラ夫はビールを飲み、テレビを観て知らん顔だ。
おいおい、あまりにも勝手すぎやしませんか?
びしょびしょに濡れた私はクタクタ。
「帰る」と一言だけ言って
「泊まっていかないの?」
というモラ夫を無視してアパートを出た。

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