スマホに知らない番号 08051257636(080-5125-7636)からSMSが届いていませんか?
「不在のためお荷物を持ち帰りました」というような文章とURLが記載されています。
実はこれ、スミッシングという詐欺の手口なのです。
スミッシング詐欺とは、スマートフォンのSMSを悪用し、詐欺サイトに誘導するフィッシング詐欺です。
SMSによるメッセージを悪用してURLをタップさせ、各種個人情報を取得したり、スマートフォンに悪質なプログラムをダウンロードさせるのです。
SMSのURLをタップして表示される偽サイトは正規サイトに見えるよう偽装されているため、偽物のサイトだと気付かずに個人情報を入力してしまいます。
今回は、スマホに届いた宅配業者を装ったスミッシング詐欺の、手口や対策を詳しく解説していきます。
目次
宅配業者を装った手口や被害は?
上記の2つは、実際に私のところに届いたSMSです。
宅配業者の不在通知は身近なため、文面にあるURLはついついタップしてしまいがちですよね
URLをタップするとどんなトラブルになるのか、その手口や被害を紹介します。
手口や被害は2パターンあります
参照:国民生活センター
パターン1
URLをタップすると偽サイトに飛び、不正なアプリをインストールさせられます。
そしてあなたのスマホから、自動的に同じ内容のSMSが多数の宛先に送信、身に覚えのない通信料を請求されてしまいます。
パターン2
URLをタップすると偽サイトに飛び、そこで入力したID・パスワード、暗証番号、認証コード等で本人になりすまし、携帯電話会社のキャリア決済などで不正利用されてしまうのです。
メッセージのURLは絶対にタップしてはいけません。
宅配業者を装った被害事例
宅配業者を装った不在通知のSMSの相談件数は年々増加しています。
不在通知のSMSが届いた人は多くいます。
では、URLをタップしてしまい、被害にあった事例を紹介しいきます。
スマホが乗っ取られ、SMSを大量に発信された事例2つ
スマートフォンに宅配荷物の不在通知のSMSが届き、確認するためリンク先にアクセスすると、何かダウンロードするような画面になった。
その後、電話番号を変更するため携帯電話のショップを訪れ、請求内容を確認したところ、SMSが届いて以降、私の電話番号から海外宛てにSMSが100回以上送信されているとのことで、通信料を1万円以上請求されていた。
宅配便の不在通知のSMSを受け取り、記載されているURLにアクセスしたところ、ブラウザのアイコンが出てきて、「更新してください」とあったので更新してしまった。
その日のうちに知らない人から「いつ配達できるか」といった内容の電話が多くかかってきた。その後、携帯電話会社から請求書が来たので、明細を確認すると海外宛てのSMSが100通、国内宛ても100通ほど自分のスマートフォンから送られていた。送信されたSMSの料金が1万円以上となっており、支払いたくない。
キャリア決済など不正利用された事例2つ
記載されていたURLにアクセスした。その時に何を入力したのか明確には覚えていないが、氏名などの個人情報を入力して返信してしまったかもしれない。その後、約11万円がキャリア決済されていて、電子マネーが購入されていることが分かった
事例2 40歳代 男性
宅配便業者から不在配達のSMSが来て、URLをクリックしたらホームページが出てきた。そこにプラットフォーム事業者のID、パスワードを入力したら、約9万円をプラットフォームで決済されてしまった。
宅配大手3社では集配についてSNSは使わない
宅配大手3社、佐川急便・ヤマト運輸・日本郵政は、「荷物の集配についてショートメール(SMS)による案内はおこなっていない」と公式サイト上に明記しているので、確認してみましょう。
佐川急便
佐川急便を装った迷惑メールが届くというお問い合わせが急増しております。
このような迷惑メールに記載されているアドレスにアクセスしたり、添付ファイルを開いたりされますとコンピューターウィルス等のマルウェアに感染する恐れがございますのでご注意ください。なお、当社ではお荷物の集配についてショートメール(SMS)によるご案内は行っておりません。迷惑メールであるか分からないなど、不明な点がございましたら佐川急便Webサイト内「ご意見・お問い合わせ」までお問い合わせください。
と公式サイトで明記しています。
正当なサイトであることを簡単に確認できる方法なども併せて明記されています。
ヤマト運輸
お客さま各位
平素は、ヤマト運輸の各種サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
現在、お客さまより、「ヤマト運輸を装った迷惑メールがEメール(またはショートメール)で届く」、「ヤマト運輸を装い、セキュリティに必要な認証番号等を聞き出そうとする電話がかかってきた」また、「ヤマト運輸を装ったなりすましサイトが存在する」という問い合わせが多数寄せられています。
直近では、「クレジットカード情報を入力」させようとする手口が目立っています。お客さまにおかれましては、心当たりのないメール等を受信した場合、その後のアクセスは決して行わないようお願いいたします。
弊社では、ショートメールによるご不在連絡やお届け予定のお知らせは行っておらず、他社サービスを含め、お電話でセキュリティに必要な認証番号を確認することもありません。
※抜粋
と公式サイトで明記しています。
また、ヤマト運輸の公式サイトでは、迷惑メール、なりすましメール(ショートメール)の文例や偽サイトなどについても詳しく明記されています。
ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール・電話」が多発しています。「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください
日本郵政
当社のサービス等を装った不審なメール・SMSが確認されています。
日本郵便を装ったお心当たりのない不審なメール・SMSについては、ウイルスの感染や、不正なアプリケーションをダウンロードさせる等、お客さまに被害を与える可能性があります。くれぐれもご注意ください。
なお、当社ではショートメールによるご不在連絡のお知らせは行っておらず、また、Webサイト等で使用するURLにおいて「.com」、「.net」および「.top」を使用しておりません。
と公式サイトで注意を促しています。
また、不審メールの特徴や問い合わせ先などを明記しています。
日本郵便を装った不審メール及び架空Webサイトにご注意ください。
不在通知のSMSが来てもURLにアクセスしない
SMSで不在通知が来ても、記載されているURLには絶対にアクセスしてはいけません。
スミッシングは正規サービスを装ってSMSを送ってきます。
宅配は身近なサービスの一つなので、不在通知のメッセージは記載されているURLをタップする可能性が高く、被害にあう人が多いのす。
SMSが届いたら
- 文章に不自然な点がないか
- URLや電話番号は公式サイトと一致するか
を確認しましょう。
スミッシングは偽サイトに誘導し、不正なアプリをダウンロードさせたり、IDやパスワードなどの個人情報を入力させ悪用します。
被害にあわないためにもURLにはアクセスしない(タップしない)ことです。
届いたSMSを開いただけでは被害は発生しません。
文章やURLなどに少しでも違和感があったら、絶対にURLはアクセスせず、メッセージの内容をカスタマーセンターなどに問い合せて確認しましょう。
スミッシング対策のアプリを利用する
スミッシングなど、悪意のあるSMSの着信をブロックするアプリを利用しましょう。
迷惑電話や詐欺電話をブロックしてくれる「Whoscall」はスミッシングなどの迷惑メッセージにも効果的。
「迷惑SMSを振り分け」機能では、迷惑メッセージの種別とURLを識別し自動でフォルダ分けしてくれるので安心です。
※上手くダウンロードができない場合は各ストア(app store google play)「Whoscall(フーズコール)番号識別・迷惑電話ブロック」を検索してダウンロードしてください。
ソフトバンクでは、提供していた「迷惑電話ブロック」がサービス終了となりました。
スミッシング対策に「Whoscall」を利用すると、安心ですよ。
まとめ:不在通知のSMSは無視して削除しよう
「知らない番号からのSMS「不在のため持帰りました」に騙されないで!」をお伝えしました。
宅配は身近なサービスなので、不在通知のSMSが届くとアクセスしがちですが、各宅配会社ではSMSで不在連絡はしていません。
メッセージに記載されているURLをアクセスするとスミッシング詐欺の被害に合ってしまうので、URLは絶対にアクセスせずに削除しましょう。
多くの人のSMSで不在通知が届いているようです。
スミッシング対策のアプリ「Whoscall」を利用しましょう。
「迷惑SMSを振り分け」機能では、迷惑メッセージの種別とURLを識別し自動でフォルダ分けしてくれるので安心です。
※上手くダウンロードができない場合は各ストア(app store google play)「Whoscall(フーズコール)番号識別・迷惑電話ブロック」を検索してダウンロードしてください。